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精密金型の品質向上VE事例

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プレス加工における打ち抜きカス詰まりによる部品破損対策

VE事例
精密金型の品質向上VE事例

プレス加工における打ち抜きカス詰まりによる部品破損対策について

Before(改善前)

改善前イメージ

順送プレスや単発プレスに限らず、あらゆるプレス打ち抜き加工において、打ち抜かれた物(製品/スクラップ)が発生します。その際、ダイの中で打ち抜かれた物が詰まってしまい、プレス部品が破損するケースがあります。詰まりによる破損はプレス部品だけではなくパンチ側の破損にもつながり、修理にコストと時間を要する上、修理の間プレス金型を使用できなくなるため、生産活動にも大きな影響を与えてしまいます。

After(改善後)

改善後イメージ

プレス打ち抜き加工において、打ち抜かれた物(製品/スクラップ)がダイの中に詰まる事が破損の大きな要因の一つとなります。対策として代表的な具体例をして次の4つが考えられます。① カスが詰まらないように逃げ加工を設ける。(応力の早期解放)② 抜き形状を反転しにくいような形状に変更する。(イレギュラー対策)③ ダイ内面の面粗度状態を均一にする。(反転リスクの低減)④ 逃げの干渉の改善(適正なニゲ加工の設定)以上のような対策を行う事で、ダイのカス詰まりによる破損リスクを低減し、修理で費やす費用を削減する事が可能となります。

Point(要約)

プレス打ち抜き加工においての、カス詰まりは破損につながる致命的な要因の一つです。カス詰まりの発生しやすい環境が無いようにプレス金型設計時にカス詰まりのリスクを低減することで、大きな生産ロスを未然に防ぐことが可能となります。

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