プレス加工とは
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プレス加工とは
プレス加工とは、「金型」と呼ばれる対になった工具が取り付けられた加工機(プレス加工機)によって、金属などの素材を金型の形に成形する塑性加工の一種です。母材となる金属などの素材を金型の間に挟み込み、大きな圧力を加えることで素材に意図する形状を写します。金型があれば指定の形状へ成形することができるプレス加工は、短時間で連続して同じものを作れるという特徴があるので、他の機械加工と比べて生産性が高く、大量生産に向いています。プレス加工は効率的に大量生産ができるので、自動車部品・車載部品や家電などの民生用電気機器、産業用装置の内蔵部品・機構部品に多く使用されています。また、精密プレス加工品ではICチップを搭載するリードフレームや精密板バネ、端子などの製作方法として採用されます。
プレス加工には大きく分けて3つの種類があります。1つは単発型と呼ばれるプレス加工で、一般的には1ストロークで1つの加工を行うことを指します。各プレス工程が独立した金型となっており、作業者が手作業で材料の装入と取り出しを行わなければならないため量産には不向きとされています。また、単発型を複数台並べて連続加工する生産ラインをタンデムライン、プレス加工機間をロボット搬送機で搬送するものをラインペーサー(またはロボットライン)と呼びます。2つ目の順送型は、単一金型内に複数の工程を等ピッチで配列しコイル材を連続供給で送り出すプレス加工方法です。プレス加工の中でも最も加工速度が速くSPM(1分あたりの生産数)が優れており大量生産に優れています。3つ目のトランスファー型は1台のプレス加工機の中に工程順に単発型を並べ、プレス製品を順番に連続自動加工するものです。材料は順送型と同じくコイル材を使用します。トランスファー型は順送型と同じく連続加工が可能で、大量生産に向いていますが、SPMは順送型に比べて落ちてしまいます。しかし、順送型に比べて歩留りが良くなる傾向があるとされています。