汎用材使用による精密プレス加工品の納期短縮

VE事例: 精密プレス加工品のその他 VE事例

汎用材使用による精密プレス加工品の納期短縮について

Before（改善前）

高い強度が求められる精密プレス加工品において、特殊な銅合金が指定されている場合があります。しかし、その特殊な銅合金材料が特定の材料メーカーの素材であれば、一般市場に流通していることも少なく、調達に時間がかかり、かつ、コストも割高になりがちになります。これは、銅合金だけではなく、プレス加工品においてはその他の特殊な材料を使用する場合も同様のことが言えます。

After（改善後）

特定の材料メーカーの特殊材ではなく、一般的に市場に流通している汎用材料を使用することで、余計な調達リードタイムやコスト増を回避することができます。例えば、高強度材であるNi-Si系銅合金の場合であれば、比較的近い機械特性を有する汎用的なFe-Ｐ系の銅合金材を使用することで、納期の圧縮、コストダウンを実現することができます。適用箇所やプレス加工品の使用用途にもよりますが、汎用的なFe-Ｐ系の銅合金材でも十分にその機能を満足させることができます。

Point（要約）

最近では、BCP（Business Continuity Planning：事業継続計画）対策として、特殊なメーカー指定の材料ではなく、汎用材料を使用することで、災害などの緊急事態が発生した場合でも製品を供給できるように見直しが行われています。こういったBCP対策の観点からも使用材料の見直しが必要となってきています。

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